大阪府高槻市にある運送会社の宮田運輸。売上を伸ばそうと必死になっていた矢先、会社のトラックが死亡事故を起こす。「大好きなトラックが人を不幸にした」と絶望する宮田博文社長を救った言葉。「おまえ、トラック好きなんやろ?だったら、トラックを活かす道を考えろ」。数字に追われて見えなくなっていた。『そうだ、ただトラックが大好きだったあの頃の“こどもの心”で、会社をやってみよう』。思いついたのは、こどもの絵をトラックにラッピングする“こどもミュージアムプロジェクト”。こどもの絵を背負うと自然に運転がやさしくなる。事故が減る。この取り組みは、思いもかけぬ展開へ。業界を越えて、海外へも広がっていく。誰もの奥底にある“こども”の心。純粋でやさしくて自由で無限な心。つまづいてもええやん、まわり道でもええやん、思いっ切り自分を生きて、ぶつかりあって響き合おう。宮田運輸の軌跡を追う。